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ビートルズ「ノルウェイの森」解説、レビュー

1960年代
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始めに

始めに

 今日はビートルズ「ノルウェイの森」についてレビューを書いていきます。村上春樹『ノルウェイの森』が有名です。

背景知識、ジャンル

サイケデリア、フォークロック

 本作品は初期のサイケデリアで、不倫をテーマにした曲となっています。一晩過ごすも関係を持てずに終わり、それきり消え失せてしまった女の子とのことを歌うコミカルな曲となっていて、それは村上春樹『ノルウェイの森』においてはかつて関係を持ったが心を捉えきれないまま自殺してしまった直子の象徴となっています。

 サイケデリックロックには後にピンク=フロイド、キングクリムゾンなどへと継承されていきますが、インドの民族楽器シタールの奏でる瞑想的な雰囲気が、ささやかな失敗の歌詞を彩ります。またピンフロ、キンクリと比べると、まだドラックカルチャー的なナンセンス色は薄いです。

アートロック

 ビートルズの本作のサイケデリアのような瞑想的なムード、手法はドラッグカルチャーとしてピンク=フロイド、キングクリムゾンのプログレロックに受け継がれていきます。その精神世界的なニュアンスから、シュルレアリスムのモードを継承する村上春樹『ノルウェイの森』にも用いられたり、また安部公房もピンクフロイドを好んでいたし、プログレロックの平沢進「夢の島思念公園」が今敏監督『妄想代理人』のオープニングにも用いられています。

歌詞、メロディ

僕の失敗

 不倫をテーマにした曲となっています。語り手のぼくが、一晩過ごすもかわされてしまって関係を持てずに終わった女の子とのことを歌うコミカルな内容です。

 女の子は安価なノルウェー製木材でできた部屋に案内するのですが、最後に一人残された僕は自嘲的にやけくそ気味に、ノルウェイ製の家具を茶化してみせます。

コメント

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